パリサンジェルマンはフランスで資金力が圧倒的

ガッツポーズ

欧州サッカーの世界では、2000年代に入って中東やロシアの企業をバックにもつクラブが一気に巨大化する例が出てくるようになりました。具体的には、ロシアの石油王・アブラモビッチ氏が低迷していたチェルシーを買収して次々に大型補強を繰り返して一気にクラブをビッグクラブにした例などが有名です。

そして2010年代に入って低迷していたクラブが石油によって栄える中東マネーで息を吹き返した例として有名なのが、フランスリーグのパリサンジェルマンの存在と言えます。PSGことパリ・サンジェルマンは1970年代にクラブが設立されてから、人口の多い首都に本拠地を置く集客面等の有利性を武器にあっという間にビッグクラブとなりました。ただ、フランスには他にもマルセイユ・ボルドーなどのビッグクラブもあって、そんなに際立った存在ではなかったところがあります。そして、2003年にエースのロナウジーニョをバルセロナに放出してからはリーグで下位に沈むシーズンも出てきて、低迷から抜け出せずにいました。

そんな中、2011年にカタールの政府系投資ファンドがPSGへの投資を開始し、翌年にはすべての株式を買い取ってクラブのオーナーとなります。そこから圧倒的な資金力を武器に巨額のお金を使って次々に世界的選手を獲得し始めましたが、代表的な獲得例であるのが2012年夏のイブラヒモビッチ獲得です。彼の圧倒的な活躍によってPSGは、2012-13シーズンからフランスリーグにて4季連続で優勝を果たしました。イブラヒモビッチが抜けた2016‐17シーズンは優勝を逃しましたが、2017年夏には巨額な移籍金でバルセロナからネイマールを獲得し、再びリーグ王者に輝いています。

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